借入金が多い会社の効果的な生命保険の活用方法とは

150114


こんにちは!経営者保険プランナー、相続診断士の加藤です。


先週末は成人式でしたね。

今年は126万人の若者が大人の仲間入りを果たしたようです。

私が成人式を迎えたのは8年前のことですが、

着慣れないスーツに照れくささを感じながら、式に出席したことを覚えています。


フレッシュな新成人の勢いに負けないように、

私自身も襟を正す思いで精進を重ねていきたいと思います。


さて、今回のブログでは、

「借入金が多い会社の効果的な生命保険の活用方法」について、

実際にご相談を頂いた事例をもとにお話しをさせていただきます。



<目次>
・設備投資のための借入金 ~万が一の対策は万全ですか?~
・借入金の返済原資と死亡保障を同時に確保する方法とは・・・
・おわりに



設備投資のための借入金 ~万が一の対策は万全ですか?~



社長様と面談をしていると、

「会社を存続・発展させていく為には、投資が必要不可欠だ」という話をよくお聞きします。


しかし、この投資費用を銀行融資で準備した結果、

毎年の返済が重荷となっているケースも少なくないようです。


---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

【M社長(55歳)のケース】

関東の製造業の会社を経営するM社長。

先代社長であるお父様は、M社長が35歳の時に病気で亡くなりました。


当時、社長の会社では新工場を建設したばかり。

M社長は、大きな借入金のある状態で、会社を引き継ぐことになりました。


先代が亡くなってから約20年。

当時の借入金は完済しましたが、

会社を継いだ当初は借入金を返済しながら、

それ以上に利益を上げなければいけないプレッシャーに心が休まる事はありませんでした。

そんな折、M社長から次のようなご相談をいただきました。


「10年以内には後継者の息子へ世代交代をする予定だが、

昨年に新たな設備投資を行ったため借入金がある。

事業承継までの間には返済したいが、

毎期の利益から借入金の返済原資と、

万が一のための保障を効率よく確保する方法はないだろうか・・・」


そこで、M社長の経営課題を解決するための保険プランをご提案させて頂きました。



借入金の返済原資と死亡保障を同時に確保する方法とは・・・



今回ご提案したのは、保証期間10年の「逓減(ていげん)定期保険」です。

通常、M社長と同じくらいのご年齢で、

保障期間が長く、貯蓄性のある保険に新たに加入しようとすると、

支払う保険料が高額になりがちです。


「逓減定期保険」は、

年数が経過するにつれて保障金額が一定ずつ減っていくかけすての保険のため、

貯蓄性のある保険と比べて保険料のコスト抑えることができるのがメリットです。


M社長のケースでは、

以上の対策により、毎年の借入金の返済原資を確保しながら、

万が一のための死亡保障を準備することができました。



おわりに



「気がかりだった借入金の対策が済んでホっとしたよ。

自分が事業承継で苦労した分、

息子には余計な心配をさせたくないと思っていたから...。」

そんなM社長の言葉が印象的でした。


生命保険を利益の繰り延べ対策や退職金積み立てとして、

活用しているケースを多く見受けますが、

本来の目的である保険金の確保は、

次世代のため、そして会社を守っていくためにも、

必要不可欠だと改めて感じた出来事でした。