生命保険の解約返戻金が100%以上!?

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こんにちは。経営者保険プランナーの金子です。


最近のマイブームは無水カレーを作ることです。

水を使わずに野菜本来の水分のみで作るカレーのことをいい、

栄養満点でとてもおいしいです。

暑い日が続いていますが、しっかり栄養を取り、夏バテには気をつけたいものです。


さて、今回は"生命保険の解約返戻率が100%以上!?"についてご紹介いたします。




<目次>
・40代社長からのある相談
・単純返戻率が100%以上の生命保険
・おわりに




40代社長からのご相談

40代の社長より下記のような質問を頂きました。


「退職金の準備には生命保険が有効と聞いたが、2017年4月に保険料の料率改定があり、

保険料の値上げや返戻率の引き下げがあったと聞いている。

まだ具体的な退職時期は決められないけれど、

それでも有効な生命保険の活用法はあるのだろうか。」


社長がおっしゃるように、昨今の保険業界はめまぐるしく変化しています。

一般的に、多くの40代社長が退職金の準備と万一の保障確保を目的として活用してきた

1/2損金の長期定期保険は、2017年4月にほとんどの保険会社が

保険料値上げと返戻率の引き下げを行いました。


なぜなら、国のマイナス金利政策の影響で、運用が悪くなったからです。

その結果、40代~50代の方は1/3損金の逓増定期保険の活用に注目しています。




単純返戻率が100%以上の保険

1/3損金の逓増定期保険の最大の特徴は、返戻率が高く100%を超え、

しかもその期間が非常に長いことです。

極端な話ですが、解約返戻金を受け取って使い道がなく税金を払ったとしても、トクをするのです。

つまり、損金算入割合が低い代わりに、リスクも低いのです。


A生命の1/3損金の逓増定期保険の契約例を見てみましょう。

【A生命の逓増定期保険(1/3損金タイプ)の契約例】

  • 契約年齢40歳
  • 加入時の保険金額:1億円
  • 保険期間・保険料払込期間:80歳満了
  • 保険料:8,649,400円/年
  • 解約返戻金のピーク:23年目、24年目(返戻率105.9%)

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この契約例では、返戻率が100%を超える期間が

10年目(50歳)~29年目(69歳)の間と非常に長くなっています。

この期間に資金繰りに問題が生じたら、

全部または一部を解約して解約返戻金を受け取って活用できます。

また退職時期がなかなか決まっていない方でも退職金の資金として非常に有効です。




おわりに

法人保険には、

「全額損金」、「1/2損金」、「1/3損金」、「1/4損金」、「全額資産計上」などがあり、

使い方により向き不向きがあります。


目先の法人税を減らすのであれば、

保険料を全額損金にできる商品に魅力を感じるかもしれませんが、

解約返戻金を受け取る時のことまで考えると、

1/2損金や1/3損金の商品のほうが使い勝手が良い場合もあります。

今期の税金だけではなく、会社の将来まで考えて賢い選択をすることをおすすめいたします。

ぜひお気軽にお問い合わせ下さい。


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